SE父さんの事件簿

二児を育てるシステムエンジニアのお父さん。第二子誕生からの記録。

育児

動物の赤ちゃん辞典

「1円の重さだって」 動物の赤ちゃん辞典を作るんだと意気込んでいます。7歳の長女です。国語の先生から聴くに、学年で「辞典」を作るのが流行っているとのことです。ことわざ辞典だったり。自主的な学年のムーブメントとのこと、なんともハイセンスな子供達…

転園の希望

「幼稚園にいきたい」 大好きな保育園から幼稚園に転園したいようです。春になる時期だからでしょうか。同じクラスの子が転園するようだという噂も子供伝えに耳にします。ただあまり正解率は高くない実績があります。 「この幼稚園にいきたい!」 小学生も叫…

カレーが何からできるのか

「ちがうよ。木になるんだよ。」 下の子が言い張っています。カレーを作っていた両親の後ろ姿の記憶は何かに上書きされたようです。「それは絵本の話でしょう」という姉に対して「だって書いてあったじゃない」と同じ絵本の受け取り方で平行線です。 その本…

ブラックホールで動く小さな頭

小さいころブラックホールという存在は宇宙で色々なものを吸い込む蟻地獄のような存在と思っていました。しかしどうやら天の川銀河の中心は超巨大なブラックホールで、そこからの重力波も地球にも届いており、ブラックホールのげっぷで新しい星が生まれる、…

時間どろぼう

「時間がビュンって過ぎた。誰かにとられたみたい。」 父親の腕時計のさす時刻を見ながら7歳児がつぶやきました。朝の忙しない中、下の子を保育園に送り、上の子と小学校に登校する際の信号待ちでのことです。 「時間どろぼうだね」 父親が答えます。そして…

滑り台を登る

「滑り台ってなんで滑るの?」 子供のいない夕方の公園で4歳児が尋ねました。何回も挑戦しているのですが登りきれません。あと一歩のところで滑り落ちてしまいます。 「滑るってお名前にあるから?」 名前先行で機能が発動したかの発想です。ふと滑り台の起…

幸せに生きるために

日経新聞のやさしい経済学というコラムで「幸せに生きるために」というシリーズが始まっています。奥様が気づき読み始めているのですが、子育てにも味わい深い示唆を与えてくれています。 第一回では幸福感がもたらすメリットを教えてくれます。生活水準が同…

一年の彩どり

「明日から馬車馬のように働くから!」 12月28日からの六連休を経てふっくらしたなと自分の顔のことを呟いたら奥様が話し始めました。自分のことを気にしたご様子です。「正月の既定路線や」と続けています。そんな奥様は明日から休日出勤です。 「これ乾い…

終業式の朝

「10時半だからね!」 別れ間際に長女がそう言って両手でハイタッチして校門に向かって駆け出しました。今日は終業式です。学校は早く終わるのです。 我が子は父親のお迎え時間の正確さには懐疑の念を持っています。早く行きすぎたり、遅くなったり何回子供…

12月の寒さ

「冬は寒すぎるのがずるい」 家を出た次女がぼやきました。家の目の前が行先の保育園なのに贅沢を言っています。温度の安定した保育園に滞在しているので夏も冬も外の気温の変化にぼやきが止まりません。 とはいえこの時期は好きです。家でリラックスしてい…

新しい靴

「くつが痛くて歩けない!」 成長著しい四歳児が保育園に向かう朝、上目遣いでいいました。「くつずれしちゃう」。靴が小さくなったらくつずれはしないだろうと思いつつ、靴を裏返してみると穴が開いていて溝もない。大きさもそうだけど限界か、と思いました…

銭天堂で着く自信

「だって銭天堂読めたから。」 隙あらば読書とごっこ遊びに勤しんでいる我が子。図書館に奇遇にも銭天堂 第1巻があったので漢字が多いかなと思いつつ勧めてみると答えは「読んでみる」。小学生に大人気のこのシリーズ、どうやら面白いらしく、学校にも持って…

スケッチブック

「すごいのかくー」 スケッチブックを買ってもらった次女は興奮しながら赤い筆をにぎっていました。元々が水彩絵の具や図工という名の紙の切り刻みが好きです。描いた絵もなかなかきれいです。仕事をする部屋の壁は子供の絵や工作の制作でいっぱいです。 最…

ごっこ遊びと食事の時機を見計らう父

「食べないっ」 三連休の中日ですが奥様は出勤日。帰宅に備えて夕食を準備していた矢先の悲報「仕事が終わらない・・」。向かった先の子供部屋からも悲鳴が上がりました。そして「イヤっ、遊ぶっ」と二人のごっこ遊びが再開しました。 最近、姉妹のごっこ遊…

ダンゴムシ一日体験

「見て見て!うごいたよ!」 上の子が虫かごを覗き込みながらつぶやいています。中にいるのは二匹のダンゴムシ。キャンプの所持品として虫かごをゲットした我が子は、公園に虫を捕まえに行き、ダンゴムシを連れて帰ってきたのです。奥様は近寄りません。 ダ…

次女(3歳)、文字を書く。

「ゆ、ってこー書くんだよ」 3歳時が空に指で字らしきものを書いて誇らしげです。文字を書くことに興味どころか熱中しています。寝る間際まで空に字を書いています。 今日は母親に本の読み聞かせをしてくれたようです。読むのも、書くのも辿々しさがあります…

キャンプからの帰還

「あとね、あとね」 二泊三日からの旅から戻り、帰りの電車に向かう道中の長女の口が止まりません。お友達と楽しく三日を過ごしたようです。初めての親元を離れたキャンプを満喫したようです。 「おやつはね、ソフトクリームと、先生たちがかき氷を作ってく…

親元を離れてキャンプに行く

「ねーねー、まだ起きない」 長女が夏休みのキャンプに出掛けています。初めて親元を離れての二泊三日です。次女は一人っ子体験中。といっても朝、食卓に来ない姉が居ないとは思ってもいません。 長女が出掛けるキャンプは学校からの紹介を親同士の情報交換…

キャベツの芯

「ザ・芯!」 そう言いながら子供たちがキャベツの白っぽい部分をお箸でつまみます。食べなさい、と言いつつそのうち受け取ることになります。細切りにしているはずのお好み焼きでも、中を探っていきます。細切りにしきれていないという噂もあります。 問題…

せみが鳴く

「せみはどこにいるの?」 自転車で信号待ちをしていると、乗っていた三歳七か月の次女が質問してきました。夏になり蝉が身近です。公園では、蝉の抜け殻を見つけるとキャッキャと集めています。家にも抜け殻を持ち込み、妻が「ひぃっ」と叫びます。 「木の…

夏休みのはじまり

「夏休みになったらね、朝に公園で走るの。リレー選手になりたいから。あー、でも宿題も終わらせちゃいたい」そして喜びのお手紙を書きしたためていました。 自由な長い夏休みは毎年来ると思っていました。そうではないということを知ったのはいつからか。い…

はちみつの絵本

「えほん読んでるの!」 休日の朝、三歳児の妹が六歳児の姉にえほんを読んでもらっています。小学校に通ってもうすぐ夏休みになる姉は、漢字も読めるようになってきています。親が絵本を読むだけではなく、下の子まで自分たちで本をめくります。 下の子はひ…

キノコのズボン

「ズボン穿いていないお姉さん、みっけ!」 下の子が指さしながら声を上げました。スカートの下にズボンを穿かないことに憧れる3歳半です。我が家では、必ずズボンを穿かせています。 長女も保育園時代はズボンを穿いていました。皮膚が弱かったという理由も…

3歳半の目線から見る海

「誰かヨダレだしたのかな」 波打ち際の泡を見つめながら、3歳半の我が子がつぶやきました。地球には、不思議が沢山です。「波が打ち寄せて泡ができている」ことを伝えてあげます。 「なんでザブンザブンってしてるの?」 泡から少し視点が変わりました。波…

卵の殻に御用心

「ガキっ」 味わい深い親鶏ミンチのつみれを使った親子丼を食べているときに、父親の口から異音が家中に響き渡りました。いや本人としては響き渡ったように聴こえました。そして続いたのはうめき声です。子供たちが怪訝そうにこちらを伺っています。 親子丼…

ほうれん草の胡麻和え

「青菜のはもういい」 4月2日からお弁当が開始し、父親の弁当作りが始まりました。しかしここにきてお弁当の1品に停止命令です。はじめに"ほうれん草の胡麻和え"を入れたときには「美味しい」って言ってくれたのに。それに調子に乗って4日連続したのが原因で…

小学校に通って1ヶ月、親子の成長

「ここでいいよ、パパあっち」 小学校への送りの際に長女が小さな声で言いました。校門が見えはじめる頃合いです。 長女の通う小学校は、オフィシャルに2週間、親の送迎必須期間がありました。それを超えた後、すぐに子供が自立を始めました。校門が見える前…

大きな古時計

「なんでおじいさんいないの?」 お風呂で古時計を熱唱していると3歳児が見上げて尋ねました。歌絵本の大きなのっぽの古時計の挿絵に、おじいさんが描かれていないのが気になるのです。 うたえほん Ⅲ 作者:つちだ よしはる グランまま社 Amazon 都度都度、お…

きょうはたくさんよんだ(3歳6ヶ月)

「はだかんぼー」 裸には違いないかな、でも「まわし」をしていてね・・パンツというべきなかな・・。寝る前の下の子にお相撲さんの絵本を読み聞かせながら、最初の子供からのコメントに戸惑う父親です。三歳の下の子は、じっと聴くよりも、本(親?)と対話…

小学校生活の幕開け

「学校にいきたくない」 親的には進級、入学の興奮も覚めやらない朝でしたが、長女がベットから出てこずにつぶやきました。 入学式、そしてその後の初登校は、それはそれは胸熱なものでした。入学式での子供の入場姿、そして朝のお見送りの後に上級生と共に…