SE父さんの事件簿

二児を育てるシステムエンジニアのお父さん。第二子誕生からの記録。

新聞はじめました

「途中で立ち止まらない!」(母)

「だってワクワクが読みたい」(長女)

食卓に向かう道すがら、長女は自分の机の上をじっと見つめています。口だけは母に反論するものの、促されている足の方はてんで動きません。

彼女の視線の先にあるのは毎日小学生新聞。取り始めて一か月になりそうです。最初は学校で配られた小学生新聞を興味津々で読んでいた長女さん。それならばと朝日など小学生新聞を試しつつ、毎日小学生新聞に落ち着きました。

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毎日というだけあって毎日毎日楽しみにしています。記事中の算数の問題を解いたり、ニュースをシゲシゲと読んで親に質問したり、雪の降る日に届けられないイベントが発生すると悲鳴を上げておりました。新聞が楽しみで朝に大人の新聞を取りに行ってくれるようにもなりました。本を読んだり、新聞を読んだりと両親に似て活字中毒の長女です。

「みんな待ってるんだよ!」(母)

「はいぃ…(視線は離さないまま)」(長女)

 

 

日々の鍛錬

「もっし」

目の前にあるとつい練習したくなるけん玉。最近長女は最近毎日のように練習しています。年末の帰省で上手な従兄の技を見て一段と腕を上げてきました。

クリスマスの日に朝起きるとツリーの下で発見した長女へのプレゼント。渋いんじゃと思いきや飛び上がるように喜んでいました。他にはオセロが欲しかったそうです。

ちなみに次女はリカちゃん人形をもらいました。プリキュアの着せ替えが欲しかったそうで、リカちゃんにお洋服を着せて喜んでいました。

「サンタさんって妹ちゃんに少し違うものをくれるよね。去年はアンパンマンのレジが欲しかったのにアンパンマンじゃないレジのオモチャだったし。」

そんな問いかけに「そうねぇ」といいながら目が北の大地に向く父でした。

王さまのお菓子

「どこにしようかなー」

子供たちが悩んでいます。

「わたし、ここかなー」

厚みのあるところを選びます。

「えー、やっぱりママ選んで~」

選ぶことを放棄し始めました。

「やっぱりここがいい」

厚みのある所を選びました。

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目の前にしているのはガレットデロワ。フランスでお正月に食べる伝統的なお菓子。絵本「王さまのお菓子」を図書館で読んで「食べてみたい!」と探してみたら近所のケーキ屋さんで作っていました。

ガレットデロワはアーモンドクリームをパイ生地で包んだお菓子です。中に小さなフェーブと呼ばれる陶器の人形が入っていて、当たった人がその一年良いことがあるという楽しみがあります。当たった人がケーキについている王冠をかぶるというイベントもあり、どこを食べるかという選択に気合が入ります。

「あっ、見えるよ!」

子供達ではなく母親が当たりました。出てきたのは陶器のカバン。王冠は下の子が被って、自作のお星さまの杖をもって妖精気分に浸っています。

「来年は薄いところにするぅ」

今年、良いことがありますように。

少しの背伸び

図書館からの帰り道、次女五歳が一生懸命本を読んでいました。読んでいたのは「アッチのオムレツぽぽぽぽぽーん」。初めて借りた、少しお姉さんの本です。

上の子も昔読んでいたこのシリーズ。あわせて「おいしい国のまじょ子」や「へんてこもりのまるぼつぼ」など、姉に場所を教えてもらいながら一生懸命選んでいました。

少し背伸びして本を選ぶことに一生懸命だったからか、図書館からの帰りはちょっとぐったり。夜には「はじめてのオーケストラ」や「みならいサンタ」、「サンタクロースと小人たち」を父親に読み聞かせてもらっていました。

選んできた残りの本は明日から読むのかしら。それともお姉ちゃんのときみたいに読み聞かせかな。背伸びを始めた次女の寝顔を微笑ましく眺める父親です。

 

長女、骨を折る

「いま筋肉カチカチだよ」

カチカチなのは違いありませんが筋肉ではありません。ギブスってやつです。長女が利き腕を骨折しております。添え木を1週間、その後にギブスに置き換えて二週間ぐらいたったところです。

学校でどうやら後ろに倒れて肘をついて骨を折った模様です。私はIT系展示会で講演を終えて、打ち上げするぞーというところでLineのメッセージを受領しました。

「腕が動かないみたい」

挨拶をそのままにそそくさと家路につくことになりました。その後に救急で病院に行き、翌日に外科で見てもらうということになりました。最初はレントゲンには映らず、添え木で様子をみていましたが、次には離れているところが確認できてギブスとなりました。

利き手なので大変です。最初は字がうまくかけずに涙していましたが、いまや先生からこちらのほうがうまくかけているんじゃないかと言われる腕前になりました。それでも登下校は親同伴、食事も茶碗を滑らしています。私もクラスのお友達と顔なじみになりつつあります。

上の子にかかりきりになると下の子の情緒が不安定になるところも難しいところです。お医者さんの見立てではあと一週間。骨はあるべき位置にあるとのこと。もう少しの辛抱です。

インフルエンザの来襲

「皆勤賞がなくなっちゃう」

二週間前土曜日のこと、学校での演説会を終えた後に発熱した長女がこぼしました。

学校の演説会ではあたえられた演目を先生方の前で発表します。声の大きさ、明瞭さ、演技力が問われます。学年が上になるとスピーチの作文も自信がするのですが、低学年は課題文があたえられます。

そんな大舞台がおわった後に熱をだすものだからほっとしたのかと思いきや、学校で絶賛流行中のインフルエンザです。お休み扱いにはならないのは良いのですが、一週間ほど休まなければなりません。そして次女も、奥様も体調の不調を訴えます。私も葛根湯と積極的な睡眠、寝室の隔離、ビタミン摂取で備えます。

子供たちは熱が38度を下回ると元気で遊びはじめます。39度を超えるとぐったりするのに、元気だから熱がひいたのかと勘違いすると熱があり、夕方になるとぐったりして親をハラハラさせます。元気なうちにうどんやおかゆ、栄養価の高いスープで体力をつけさせる必要がありました。

そんなこんなで迎えた我が家のパンデミック対応でしたが、対策がよかったのか私だけはかろうじてうつらずに済み、全員病床の危機を回避することができました。子供たちはリビングに隔離用のベッドマットを「ホテルみたいだったのに」と片付けるのを残念そうにしていました。

豚汁。

「とんじるぅ~、いえ~~い」

我が家の姉妹は豚汁がお好き。我が家の姉妹に限らないはずです。カレー、唐揚げに並ぶ子供の好きな料理に違いありません。保育園でも人気のメニューです。あの豚の脂質で温まるお味噌汁、ホクホクのお野菜、素晴らしい料理です。

さてそんな豚汁を、使いだしたら早く使いたい白菜と大根、お爺さん化していたニンジン、冷蔵庫に住み着きかけたキノコ類、風景と化してきていたコンニャクを活用して提供しました。いつもは食べてくれないゴボウもここぞとばかりにささがきにします。

豚肉をごま油で炒めているところから「おいしそう」、野菜を入れて炒めて出しを入れてグツグツやると「いいにおい」、食卓に並べれば「食べていい?」、食べるときにはお世辞にもお上品とは言えない勢い、そして「お代わり!」。我が家で大きいお鍋の部類の寸胴で作ったのに、みるみるうちに無くなります。

「明日も作って。おなかいっぱい!」

家庭料理人としての最高の誉め言葉で締まります。冷蔵庫の見通しもよくなりました。次は里芋をいれたいな。さてさて寒い季節になってきました。