「滑り台ってなんで滑るの?」
子供のいない夕方の公園で4歳児が尋ねました。何回も挑戦しているのですが登りきれません。あと一歩のところで滑り落ちてしまいます。
「滑るってお名前にあるから?」
名前先行で機能が発動したかの発想です。ふと滑り台の起源について気になる父親です。
「パパっ」
良い位置までよじ登った我が子がこちらを振り向いてずり落ちていきました。父親を振り向くことで落ちるようです。ちなみに駆け上がるということはしません。斜面の高さが怖いようです。
振り向くことを回避するために、父親が滑り台の上にあがってみました。我が子は父親を見上げながら登ります。何事も目標に達成するためには視線の先が大事であることを思い出させてくれます。
「パパっ」
満面の笑みの我が子がそこにいました。その後も何回も登っては成功していました。
他にお友だちのいない夕方のことでした。