SE父さんの事件簿

二児を育てるシステムエンジニアのお父さん。第二子誕生からの記録。

チキカーン、チキカーン、チキカーン グー

「メルちゃんっ」

リズムよく姉妹が叫びます。リズムがとても心地よい「チキカングー」を繰り返し読んでいます。

チキカングー

二足歩行のワンちゃんやねこちゃん、そしておいもさんなどキャラクターもお気に入り。メルちゃんのアフロがあったかい帽子で、出てきたぼっちゃんが迷子なことにも惹かれています。

樋勝 朋巳さんの本はリズムと絵がお気に入り。リズムというと「きょうはマラカスのひ」。犬のくねくねさんが奏でるマラカスのリズムが大人にも子供にもたまりません。「チャッウー」とふと口ずさんでしまいます。

同じくくねくねさんが出てくる「きょうはパーティーのひ」が最近くねくねさんと樋勝さんの絵本を読みだした作品でした。ここからハマりだしました。そしてあとで有名なシリーズだったことに気づきます。

くねくねさんが登場する絵本は「フワフワさんはけいとやさん」もありました。寒い地方に旅立つ奥様にせっかく編んだあったか帽子の目鼻の位置がずれたのが可愛らしい。

さて「たいこ」もリズムもキャラクターもかわいかった一作。本を読む父親の声も踊ります。子供たちは本を見る目が踊ります。

しかし樋勝さんの本にはなんで犬が二足歩行してカワイイんだろう。とおもったら「おさるさんのおしごと」を読み、「ペロのおしごと」にたどり着いたらわかりました。それまで四足歩行だったぺろがお世話になったおかあさんのために立ち上がります。この本は七歳児の上の子が小さいころに読んだなと昔に読んだ本に戻ります。樋勝さんとの絵本との最初の出会いに気づきます。

「チキカーン ねこちゃん」下の子がねっとりとした声でねこちゃーんと叫んでいます。朝に読むと夜までチキカングーの虜です。

動物の赤ちゃん辞典

「1円の重さだって」

動物の赤ちゃん辞典を作るんだと意気込んでいます。7歳の長女です。国語の先生から聴くに、学年で「辞典」を作るのが流行っているとのことです。ことわざ辞典だったり。自主的な学年のムーブメントとのこと、なんともハイセンスな子供達です。

動物の赤ちゃん辞典を作るために絵本を大量に図書館で借りてきて読んでいます。そこで出てくる赤ちゃんたちの可愛さに「かわい〜」と悲鳴をあげています。まず王道はパンダです。パンダの赤ちゃんが木に登ってたりします。黙ってても可愛いパンダ。

次に読んだのがコアラ。木の上で常に暮らしていること、ユーカリの毒素を吸収するために眠いこと、なんとも愛らしい存在です。でも表紙のお母さんの表情気になります。

またまたアザラシなんて可愛い限りです。愛くるしいフワフワ感です。

ただお次のシロクマではアザラシがクマさんに捕獲されます。連続して読むと如何ともし難い食物連鎖に遠い目です。赤ちゃんはやっぱり可愛いです。

まだまだシリーズは続きます。キツネでしょ。

イルカでしょ。イルカは親と一緒にくっついて泳ぐとか、泳ぎながらお乳を飲むとか驚きの表情が子供達から隠せません。

さて肝心の辞典はいっこうに作成される気配がありません。どうやら動物の赤ちゃん達の可愛さと生態への興味で、創作意欲はあちらに行ってしまったようです。

 

転園の希望

「幼稚園にいきたい」

大好きな保育園から幼稚園に転園したいようです。春になる時期だからでしょうか。同じクラスの子が転園するようだという噂も子供伝えに耳にします。ただあまり正解率は高くない実績があります。

「この幼稚園にいきたい!」

小学生も叫びました。期末のテストに苛まれたのでしょうか。切実な声です。早く算数のプリントを終えてほしいです。

子供たちが読んでいるのは、いえ読み聞かせたのは「きんたろうようちえん」。やぎたみこさんの作品です。出てくる動物の先生たちが可愛すぎて、かつ遊びが楽しそうで我が子たち憧れの幼稚園です。

やぎたみこさんの少し不思議な絵本も我が家のお気に入り。最近はもぐてんさんもよく読みました。好きな作家さんが出来るとプロフィール欄から次に読みたい本をピックアップすることもはじまっています。

 

カレーが何からできるのか

「ちがうよ。木になるんだよ。」

下の子が言い張っています。カレーを作っていた両親の後ろ姿の記憶は何かに上書きされたようです。「それは絵本の話でしょう」という姉に対して「だって書いてあったじゃない」と同じ絵本の受け取り方で平行線です。

その本はひみつのカレーライス。カレーを食べたら不思議なカレーの種が入っていた、というお話です。お気に入りで何回も読み重ねました。お庭にカレーの種を植えるのですが、マンション暮らしの次女にはお庭すら不思議な存在。

絵は田中清代さん。最近お気に入りの作家さんです。くろいのを最近読み、そこからおばけがこわいことこちゃん、おきにいりを抱えています。昔はトマトさんもはまりました。

おきにいり

おきにいり

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おばけがこわいことこちゃんは途中に出てくる怖いお化けが本当に怖かったようで、めくる回数は少なめでした。

「あ!かたいのがあった。」

ご飯を食べている次女が叫びました。種と期待しているようですが、それはきっとシャモジについていた硬い米粒です。ごめんよ。

ブラックホールで動く小さな頭

さいころブラックホールという存在は宇宙で色々なものを吸い込む蟻地獄のような存在と思っていました。しかしどうやら天の川銀河の中心は超巨大なブラックホールで、そこからの重力波も地球にも届いており、ブラックホールのげっぷで新しい星が生まれる、そんな想像を楽しませてくれたのが「ブラックホールってなんだろう?」という本です。

読み聞かせすると不思議なものを見るようにお話を聞いています。絵をみながらこれがブラックホールだなんと言いながら、重さって何だろう、滑り台で落ちるということは?、宇宙って何?と頭がなぜ?でいっぱいになります。何よりも大人も知らないことがいっぱいあるというということに驚きがあるようです。そして2019年に初めて人類が本当にあると見つけたブラックホールの小さな写真に目を見張るのです。

12月の寒さ

「冬は寒すぎるのがずるい」

家を出た次女がぼやきました。家の目の前が行先の保育園なのに贅沢を言っています。温度の安定した保育園に滞在しているので夏も冬も外の気温の変化にぼやきが止まりません。

とはいえこの時期は好きです。家でリラックスしているとき「真っ赤なお鼻の~♪」クリスマスソングが止まりません。保育園で歌う今月の歌だそうで、振り付きで歌ってくれてかわいさも止まりません。絵本もタイムリーなテーマが並びます。

イムリーな絵本の中で「クリスマスはまってくれない」が今お気に入り。おもちゃ作りが間に合わなくてあわておもちゃ作り職人のお話です。

文字は書かれていない分、登場人物の表情で読み進めるのが「わすれないでねサンタクロース」。プレゼントを忘れられた赤ちゃんがブルブル震えて怒っている表情は必見です。文字がないので四歳児が親に解説して会話しながらページをめくるのも楽しいひと時です。

上の子はバレエがらみで古い絵本の「くるみ割り人形」を読んでいます。こちらもクリスマスのお話。

さて年賀状の印刷を依頼しました。こうして年末気分に身を浸らせてくる時期に差し掛かっていることに気づきます。

次女がマフラーを出して、毛糸の帽子をかぶらせてもらって上機嫌です。明日の保育園はご機嫌なことでしょう。

スケッチブック

「すごいのかくー」

スケッチブックを買ってもらった次女は興奮しながら赤い筆をにぎっていました。元々が水彩絵の具や図工という名の紙の切り刻みが好きです。描いた絵もなかなかきれいです。仕事をする部屋の壁は子供の絵や工作の制作でいっぱいです。

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最近の創作意欲は絵本「まほうのえのぐ」の影響です。この本を読んで聞かせると絵が描きたくなるようです。しかも水彩画。絵具を水に溶かしては、筆につけ、紙に塗り広げてご満悦です。父親が絵を描いている私に声かけてくれた言葉を思い出します。「上出来じゃない」。

しかし絵をかくのが好きな様子。座って筆を持つ姿もなかなかのものです。若いころに画家だった私の父は描き方を教えてくれることはありませんでした。影響することを避けたようです。私も子供に教えることはありません。私の方は教えられませんというのが正しいところではあります。

「えー、お絵かきじゃないよ。えのぐだよー。」

色をつけることを楽しんでいるようです。奇麗なものです。