「いっぱいいます」
保育園の園長先生からこれからの戦いの日々を予告するお知らせがありました。横には張り紙。幼児クラスで3名、乳児クラスで1名で発症。そのうちの2名が我が子という悲しいお知らせ。家で確認すると頭から確かに小さい白い粒。そう、シラミのたまごです。
令和にもなった現代にシラミが生息しているなんて。シラミというと戦後に子供達が粉をかぶっているイメージしかありません。コロナの恐怖下にあって我が保育園と家では、シラミも臨戦態勢に入りました。看護師の先生が定期的に頭をチェック。たまごが発見された子供達は、離れたところでお昼寝です。布団も毎日干します。家から持って来ている布団にかけるタオルとお散歩につかう帽子は、通常週一回の持ち帰りが、毎日となりました。孵化するまでに退治せねばなりません。
この持ち帰ったタオルと帽子を翌日の登園に持たせなければなりませんので、夜の洗濯と乾燥は必達です。またシラミ取りシャンプーを3日に1回しなければなりません。今回初めて存在を知ったこのシャンプーを薬局で探すことになります。通常のシャンプーゾーンではなくお薬ゾーンに陳列されているので見つけるのも一苦労。キンチョウ製のスミスリンとアースの二種類があり、我が家では、リッター単価のコストパフォーマンスからアースを選択しました。製造元もさすが殺虫という感じです。
シラミ取りシャンプーは頭につけてから5分、流すまでに待たなければいけません。子供にとって耐えがたい5分です。そしてお風呂からあがったら、奥様の同僚から伺った方法で、殺菌もかねた温風のドライヤーでの仕上げをおこないます。下の1歳児は、まずシャンプーが耐えられないので、せっかく伸びた髪の毛を刈り取ることになりました。一気にベイビー逆戻りです。そしてシラミ取り専用の櫛で、たまごを取り除くという作業も行います。
そうこうして約1ヶ月、ようやく園長先生から「パパ、ママ、頑張りましたね!」と解放宣言をいただきました。保育士さんからは「大変でしたね、お父さんには移りませんでしたか?」とのお言葉。そう言われると、なんだか頭が痒い気がして来ましたが、それは内緒にしておきました。