SE父さんの事件簿

二児を育てるシステムエンジニアのお父さん。第二子誕生からの記録。

在宅勤務1ヶ月半

3月より基本的に在宅勤務をしております。4月は完全に在宅勤務です。運動不足です。そして人と直接会わない勤務形態は鬱々とする場面があります。逆に人と会うストレスが低いということもあります。もちろん通勤のストレスはありません。

エンジニアな私のはずですが、朝一から夜まで切れ目なく会議が入りがちです。今まで以上に朝一番の会議が入ります。朝一番にお客様との会議も発生します。お客様との会議も自宅からが定着してきました。たまにはカメラをオンにして顔を出します。そのためにワイシャツを着ることもあります。

奥様とともに子供が帰ってくると、仕事の継続が難しくなります。子供が帰宅直後に「ぱぱー」と叫び出します。子供の相手をし、寝てから手を動かす仕事や研修をこなします。寝落ちパターンも多々あります。起きたら会議の準備です。仕事時間は長くなっているかもしれません。

私の場合は恵まれたことに全ての仕事は自宅から可能です。これまでも在宅勤務はありましたが、周囲も一斉に在宅率があがりましたので、様子が違います。リアルなコミュニケーションがとれないですが、社内外含めてバーチャルなコミュニケーションが手軽になりました。こうして朝一から夜まで会議が続きます。

同様の状態の会社の先輩方と会議すると、リモートの先から子供の声が聞こえることもあります。陰ながら心にぽっと火が灯ります。バーチャルなコミュニケーションなのに、通常見ない先輩の父親・母親の一面を垣間見たりします。逆にこちらの子供の泣き声や「ぱーぱー」の声にはちょっと焦ります。リモート先からは「そろそろPC壊されそうだから会議終わろうか」なんて声をかけてもらったりします。もっと焦りますが、ありがたい話です。

まだ私の住む地域は少ないといえ、保育園の保育士さんも危険な最中、子供を見てくださっています。感謝です。私や子供が感染すると保育園は休園です。母のデイサービスも同じです。いまは自分のリスクを減らすことで周囲のリスクを減らす、エンジニアとして社会を支えるシステムとそれがより良い形になることをとめない。それを一つ一つしかできません。でもそれが取りうるベストな方法と信じています。

多感な4歳児のオーバーなアクション

「だれもわたしに食べさせてくれないっ」

といって4歳児は机の下に潜りました。昨日も帰宅直後に「まだ保育園で遊びたかった」と叫びうずくまるというポーズをとっていました。ある日は机に伏せたり、口をぷっと膨らせたり。漫画やアニメみたいなオーバーなアクションに親もちょっと楽しくなります。

私が小さい頃に「弟ばっかり」と叫んでリビングを飛び出したということがありました。親がニヤニヤしていたものです。その時は、私も判別がありましたので、「あー言っちゃったな」と脳の半分では思い、そういう出来事があったことをなぜかよく覚えています。そういうお年頃ってあるようです。

さて机の下に潜った子供に「お膝においで」というと机を潜ってお膝に来てくれました。二人の子供がお膝の上、膝が食べこぼしで汚れまくっていることに気づきます。こういうのも今のうちかなと思いを馳せようとしていると、

「ひとりじゃ食べられない」

外出自粛と絵本

Covid19でわさわさしている日々、書き残しておきたいことは多いけれども、仕事と家事でバタバタしていて残せておりません。そんななか、借りていた図書館の本が返却期限に達してきました。期限があると筆が進むのは世の常。

さて外出が自粛されるなか、図書館も通常の営業はしておりません。予約した図書を貸し出してくれる、返却の受付をしてくれています。ただ小さい子供に向けては司書さんがオススメの本をセレクションしてくれます。自分が選ばないので、いつも読まない本も勧めてくれて、それが結構面白い出会いがあります。公共の施設は大方臨時休業中ですから、ありがたい話です。

司書さんに選んでもらった一つが「ひともじえほん」。NHKのコント番組のサラリーマンNEOで、サラリーマン体操をしていた人々が体を張った一文字を見せてくれます。子供達も興味深げに読んでいたかと思うと、「く、く、くのく!」と人文字を始めます。覚えたひらがなと人文字を比べて、これは分かる、分からないと楽しんでいます。下の子は「く!」と叫ぶだけです。

普段見ている椅子や包丁の中ってどうなっているんだろう。手近なものをX線で撮影して絵本にまとめているのが「中をそうぞうしてみよ」です。椅子を作ったことがあったので、これは知っていると言いながら、中がどうなっているかということを想像しています。想像する、考える力が鍛えられそうです。

 文字が読めるようになった4歳児は、絵本から本らしい本をよむようになってきました。最初は保育園の演技で年長さんが演じた「エルマーのぼうけん」でした。司書さんのオススメで借りてきたのは、絵本で馴染みの林明子さんの「はじめてのキャンプ」、そして「番ねずみのヤカちゃん」、「わにのはいた」でした。それぞれ親が読んだり自分がめくったりと読んでおりました。はじめてのキャンプでは、大きいお兄さん、お姉さんとキャンプにいく気分を味わい、ヤカちゃんとは家の中のねずみの気分を味わい、わにとは歯医者さんを克服する気分を味わっていました。

 自分で借りてきたのは「ねこのさら」。じゅげむを読んで楽しかったので選んできた一冊です。落語を読むってぇと父親の音読に気合が入るってーから敵わない、なんて思いながら、自分の父親も通勤で落語を聴いてたな、そんな歳になってきたかなと思う日々です。

以前冊数の関係で借りれずに、ずっと借りたいと行っていたのが「このへやあけて」という本。めくるごとに違う人形たちが、異なるやりとりを繰り広げます。人形遊びをしている気分になるようです。1歳児も大声をあげて羊の人形をにゃんにゃんと指をさし、楽しんでいます。

外出自粛の中で本というのは世界が広がるいいものです。大人の本はKindleで買えますから、すぐに読めます。目に見えないデータのみの積読が溜まっております。とはいえ少しは体操なりして、免疫力を高めていかなければならないもの、子供も靴を履いて外に出たがっております。

上の歯四本、下の歯四本で手羽元グリル焼きを食べる

一歳四か月の下の子が、上の歯が四本、下の歯が四本になりました。その歯を使って昨日は、手羽元のニンニク醤油漬けのグリル焼きをムシャムシャと食べてくれました。もちろん手羽元からお肉を一口サイズにはさみで切り取ってですが。わかめの胡麻和えも口に一杯に頬張ります。

手元に手羽元のお肉がなくなると、ベビーチェアから立ち上がって食卓の肉を狙うから大変です。母親が急いではさみでちょきちょき一口サイズのお肉を生産します。上の子も手で手羽元を握りしめてかじりつき、作り甲斐のある子供達で有難い限りです。

調理自体は、ニンニクをすって醤油と酒に混ぜ、凍った手羽元にあえて漬け置きし、室温で戻ったところで、グリルで30分で裏返しつつ、焼き上げればできるので楽なもんです。手羽元はお肉にしてコストパフォーマンスも高く、子供も喜ぶので素晴らしい素材です。手羽元、手羽先は実家でも良く調理してくれたものです。

一方、サツマイモご飯も作りましたが、甘いものを口にしない下の子は一口だけお味噌汁にいれて食べてみただけで口にはしませんでした。時勢柄、通常の朝、休日に加えて、平日の夕食の料理をすることが多くなっております。免疫力を高める、かつモリモリ食べてくれる食事をつくっていきたいものです。ただご飯にサツマイモは禁物です。

1歳4ヶ月、今の絵本のお気に入り

1歳4ヶ月の我が子が最近「よむー」といって親元に持ってくるのがエリックカールさんの「月曜日はなにたべる?」です。最近この子は、この本を見つけ出し、日々持ってきます。巻末に楽譜がついている歌の調子で読んであげます。

この歌で音頭をとって読んでもらう、というのが嬉しいみたいです。持ってきて親に渡した途端、調子をとってゆらゆらと踊りだします。そんな姿を見て、読まないわけにいきません。月曜日から始まり、火曜日にへびがスパゲッティ食べてる場面で「び、び」とテンションは最高潮に達します。まだ前半なのに。

そして最後の子供たちが食事をしている場面では、自分もモグモグ始めます。ちなみに我が子は、ご飯好き。保育園ではおやつを食べず、牛乳も飲まず、食べるのはご飯で、先生たちを困らせています。家に帰るとやはりご飯。おやつよりも飯が好きなこの子には、おやつが出てこないこの本は適しているようです。ちなみにフルーツは食べる模様。大根となめこの味噌汁、青菜が大の好物です。

 

「パパ、飼いたい。」と4歳児から嘆願される

いつかは来ると思っていました。子供からペットを飼いたいとお願いされることを。4歳、そんなお年頃でしょうか。しかしマンションだから飼えないとも言えません。ディズニープリンセスに憧れ、ラプンツェルを夢見て髪をのばし、お風呂ではアリエルになる練習をしています。しかし、そんな子が飼いたいと言っているのは、ダンゴムシ。それが飼いたいのかぁ、と苦い顔しかできません。

ダンゴムシ飼いたい。」それを飼いたいと言われることは思ってもみませんでした。私が小さいころダンゴムシなんて庭の石を転がしたら、そこにうごめいていました。飼うなんて思ってみたこともありません。アリは飼いましたけど。ビンからアリの巣ができる様を眺めたくて。

ダンゴムシに憧れたのは絵本「ぼく、だんごむし」を読んだから。末尾にダンゴムシの飼い方とともに飼うことをお薦めされるので、それに乗ってしまった形です。昨日雪が降ったからと言って、今は春先。近くの公園で出会う機会も増えています。とは言っても、当の本人は触れません。

この本を読むとダンゴムシの不思議な生態を学ぶことができます。自然界を浄化させる生き物であること、確かに見た目は人間が汚した地球を浄化する風の谷のナウシカ王蟲にそっくりです。そしてダンゴムシはコンクリートや石を食べるらしいこと。びっくりです。とは言え厳格な父親は、子供にこう言います。

「だめ。会いたくなったら公園にいこう。」

保育園にセンチメンタルな子供達

「寝なくて明日起きれなかったら保育園はお休み?」

保育園でお休みの友達が多かったらしく、センチメンタル・モード炸裂中の4歳の上の子です。前の晩の読み聞かせの続きで「目黒のさんま」と「おさるのジョージ」を読んだ後も、なぜか寝ずにじっとベッドに座っていました。寝ないのと聞くと「保育園・・」と言い出したのです。

保育園に行かないために寝ないという選択肢を考えるなんて、想像だもしない発想にお父さんはびっくりです。でも今後も兄姉の小学校も休暇になり、保育園をお休みするお友達が増えたりすると、よりおセンチちゃんになることでしょう。その前に、親としては保育園の休園が恐ろしいです。

世の中の事象を認識をし始めた1歳児4ヶ月の下の子は、保育園につくと父親の足から離れません。これは、世間を騒がせている状況とは関係なさそうです。そして先生から「先生でもいい?」なんて言って抱っこしてもらっているのに泣きます。そんな泣きわめく我が子の必死な姿に父親は切なくなりつつ、もう一回ギュッと抱きしてあげたくなります。しかし、私の姿が見えなくなると否やすぐに泣き止む様子に逆に不安を隠せません。私は、間違いなくセンチメンタルになりがちな子供達の父親だったようです。