「パパ、チックンしたの?」
2歳児が精一杯に父親を見上げて、四角い絆創膏が張り付いた上腕を見つけました。
父親はコロナワクチンの2回目の接種を土曜日に終えました。副反応の低いと言われているファイザー製のワクチンでしたが、1回目から生きる屍と化しました。副反応が出ると言われる2回目に、奥様が勤務日に当たってしまったことを悔やまれます。
「パパ、いたかった?泣いたの?」
子供は怖い注射をしてきた父親がどういう気持ちだったのか、気になるご様子です。さすがに大人ですから「泣いてないよ」と伝えると
「お兄さん!」
驚いてくれました。いやパパ、一応大人だからね。
接種翌日となった本日、父親が寝ているので、子供たちはのびのびと、静かにおままごとをしていたようです。ただやはりお昼頃になると、
「おなかすいたー」
と叩き起こされました。奥様の用意してくれたピザに感謝の二文字を胸の中で唱えながら、来たる午後に向けて解熱鎮痛剤を一飲みにしました。