SE父さんの事件簿

二児を育てるシステムエンジニアのお父さん。第二子誕生からの記録。

保育園の親子遠足

「13個食べる!」

先週の日曜日は保育園の親子遠足でした。休みの少ない保育園で、企画をしてくださる保育園の先生方には頭が上がりません。遠足の目的はみかん狩りです。現地集合で40分、みかんを食べまくり、袋に詰めて、お弁当を食べます。子供も普段食べないみかんを沢山食べると大張り切りです。

我が保育園の遠足は春、秋に1回づつ開催されています。嵐のようにお見送りをし、疲労とともにお迎えする親にとって、普段のパパ・ママ達にお会いできる数少ない機会です。といってもケーブル配線が好きなエンジニアの社交性ですので、大したことはできません。

ちなみに、昨年の秋遠足もみかん狩りでした。ただ、みかん狩りをした後に奥様と下の子の退院というイベントがありました。そう、もうそろそろ一年です。母が入院中のため、父子の二人で遠足に行ったものです。その時ばかりはお弁当も、要望を聴いて父親が作ってあげていました。今年は家族四人で参加できることを、子供も楽しみにしていました。

当日は、子供の要望の卵焼きとタコさんウィンナーを用意し、おにぎりを握り、いろどり用のニンジンの煮物で弁当を仕上げました。弁当づくりはやっぱり父親の仕事でしたが、去年との違いは子供も料理を手伝ってくれたことです。普段食べないみかんもたくさん食べてくれました。保育園の子供達もはしゃぎ回って楽しんでいました。

帰宅後、お土産を持ってきてくれた私の弟から何個食べたか尋ねられると

「35個!!」

そんなには食べていないですよ。

つかまり立ち

上の子「ママとパパだけずるい」

下の子が大好きな上の子ですが、愛が溢れすぎていることが多々あります。そんな時には、下の子に顔を叩かれても平気な顔をしています。それで本当に痛いとびっくりしています。上の子の「お片づけを頑張った人にスタンプあげる!」の掛け声には、必ず散らかす方向に動いている下の子がスタンプをもらっています。

今日は下の子がママやパパの足にしがみついてつかまり立ちをしてキャッキャと笑っておりました。その様子を見た上の子が「ずるい!」と。自分も構って抱っこしてほしいのかなと思いつつ尋ねました。

私「どうしたの?」

上の子「ねーねにつかまり立ちしてほしい」

慰めながら、身長差やそんな止まっている時間があったっけとかいう思いも頭をかすめながらも、このやりとりに目を細くしておりました。

子供達の将来を支えるテクノロジー

今週CEATECというイベントを少しだけ見てまわる機会を得ました。このイベントのテーマは内閣府の科学技術政策で掲げられているSociety5.0。情報技術と現実社会を繋げて社会問題を解決しようというものです。

www.ceatec.com

このイベントでは、これから世で広まる一歩先の技術や製品とその要素技術を見ることができます。これから子供達が当たり前に見る社会を支える技術や製品なのでしょう。知っている単語しか識別できなかったのかもしれませんが、目についたキーワードは下記でした。

  • 5G(第5世代と呼ばれる次の通信システム)
  • AI(人工知能
  • IoT(インターネットとモノの接続)
  • AR(拡張現実)
  • VR(仮想現実)
  • ロボット
  • 空飛ぶクルマ
  • CPS(サイバーフィジカルシステム)
  • センサー/センシング
  • コネクタ
  • 蓄電池

これらの技術を使って日本社会が迎える高齢化や少ない労働人口の最適な活用、多様性を包み込める社会になるアイディアを色々な会社で考えているウネリが伺えました。

そんな世の中の大きなテーマが掲げられる中、小さき子供を抱える親として気になったのはこちらの製品です。

https://www.kyocera.co.jp/news/2019/images/0701_bibi_01.jpg

子供の歯磨きの時に、歯に与える圧にあわせて音楽が鳴るという歯ブラシです。今でこそ上の子は歯磨きを受け入れてくれますが、一時は逃げ回っていました。そんなときにこれがあれば!という1本。値段はナカナカのものですが、試してみたいものです。

そして、いかにも子供が喜びそうなキティちゃんのぬいぐるみのノベルティをゲットして意気揚々と帰宅しました。

ツリーハウス、それはこどものゆめ

「これ、ほしい!」

絵本「ツリーハウスがほしいなら」を読んでいて子供が連呼していました。秘密の子供だけの基地、そしてツリーハウスなんてワクワクしないわけがないなと読みながら楽しんでおりました。

小さい頃には私も弟と従弟と野原を駆け巡り、登りやすい木や、ツツジの茂みを秘密基地にしたものです。芸術家肌の父は、木の上や庭に切り落とした木の枝を編み込んだ基地を作ってくれ、ワクワクしながら中から外を見ていました。いま住んでいるマンションでは中々難しいことです。

ただこの本では一番最後にそういうマンションの一室でもツリーハウスを想像しながら木を育てることを書いています。なににせよ心からワクワクできればいいのです。大人になってからも、心の底がくすぐったいようなあのワクワクは、どこかで感じたかなぁ。いや感じている!はず。

ツリーハウスに感化された我が子は、椅子を組み合わせて”おうち”を作っていました。食事のために片付けようとすると「やめて」と怒るので困ったものです。妹は入っても良いそうです。

11ヶ月、コミュケーションを喜ぶ

「はぃ」

下二本の前歯が姿を現してきた11ヶ月の下の子が、親兄弟とのコミュニケーションを楽しみ始めました。と言っても発言は「はぃ」のみです。「はぃ」と言って物を差し出し、受け取ってもらい「にこー」っとし、また貰うと「にこー」っとします。同じく、お辞儀をぺこりとしたり、首を傾げたりして親の反応を見ている様子です。

しかし、赤ちゃんが「はい」と言うのはサザエさんところのイクラちゃんだけかと思っていました。まさか我が家に出現するとは思ってもみませんでした。そういえば上の子も赤ちゃんの時に「バブー」と言い出して、赤ちゃんって本当にバブーというのかと驚いた記憶が蘇ります。ちなみに下の子は「バブー」とは言いません。こんなところで子供も人それぞれです。

他にも月齢11ヶ月になり、色々と様相が変わってきました。粉ミルクもとうにフォローアップミルクになっています。寝る前に電気を落とすと立ち上がり、壁に映る自分の影をパチパチ叩いています。ガーゼでの歯磨きは嬉しそうです。上の子をハイハイで追っては遊んでもらったり、時には工作中のものを崩されないように防御されたりしています。保育園の食べ物も後期離乳食、最終段階です。帰宅すると座ったままバウンドしながら喜んでくれます。食事中わざと落として、後でハイハイで食べに行くことを楽しんでいます。

もうしばらくすると、1歳です。

裏道の新しい刺激とワクワク、絵本「ピーターのめがね」

やんちゃなお兄さんたちが出てくる少し昔のニューヨークが舞台、と言われると子供向けの本の気がしません。そんな絵本が「ピーターのめがね」です。このピーターが主人公のシリーズは幾つか読んできて、子供も好きなシリーズです。しかし今回ばかりは、なにかが違う。表紙からそう思います。裏道に落ちていたゴーグルを拾ったピーターが、ニューヨークのやんちゃなお兄さんたちに絡まれます。ピーターも喧嘩腰になりつつ、よそ見していた瞬間に殴り飛ばされます。しかしピーターは賢さで切り抜けていきます。

これまで読んだピーターリシーズは、妹ができたピーターが自分の使っていたものが妹のものになる過程を経て、お兄さんとして成長してきたり、雪の上で天使を作っていたりと、ほのぼのとする絵本でした。しかし、今回の本は、裏道で喧嘩です。

そんな裏道と喧嘩に読むことを躊躇する親を横目に、子供はこの「ピーターとめがね」を気に入っています。今週も保育園に行く前に、「読んで!」と選んできた本はこちらでした。これまでにない刺激とワクワクがあるに違いありません。親が新しい”危険”を言って聞かせるタイミングは今、なのかもしれません。

人と海とクジラ、クジラがでてくる絵本「あのひのクジラ」「クジラにあいたいときは」

人は海を見ると何かを思って対話したくなるようです。波を見ていたり、跳ねる魚を眺めたり、沈む夕日を待っていたり。父の本棚にあって試験前に度々読んだヘミングウェイ老人と海」も壮絶な海との対話だった記憶があります。

ということを思っていたのは、最近読み聞かせしたクジラの本が行間を読ませる本だったからです。クジラだとか海だとかには、そういう対話をさせたがる何かがあるのかな、と思いながら読んでおりました。

その一冊が、絵本「あのひのクジラ」です。お父さんと猫と暮らしている主人公のノイは、漁にお父さんが出てしまうと寂しいと感じています。そんなある日、並みに打ち上げた小さいクジラを見つけて、家に連れて帰ります。そして、お父さんに見つからないようにしていたのですが、すぐに見つかってしまいます。ノイの寂しさに気づいたお父さんは、一緒に嵐の中、クジラを沖に連れて行きながらも、怒ることはしません。言葉は多く書かれていませんが、愛情を感じる一冊です。子供も気に入っていて、「あのひのパン」とか言葉を応用しています。親の感傷とは別の方向です。

またもう一冊が「クジラにあいたいときは」です。クジラに会うためにはどうすれば良いのか、その心得を語りかけてくれる内容です。クジラは「会いたい何か」に当てはめられ、何かがあったときに、頭の中で物語が変換されそうです。子供の方は、最後に出てくるシロナガスクジラが、それまでの可愛らしいクジラの絵と異なるので、「この大きい魚はなんですか」と認識してくれません。クジラと伝えると不満そのものです。

さてそんな我が子は海を見ると怖がります。どうやらた人々が眺める波という存在が怖いらしいのです。