「あきた! もうここに居たくない!」
店員さんと話し込む横で子供達は飽ききってしまったようです。自分たちの意思ではないので仕方ないように思いますが、家電量販店の珍しいものを見て楽しめばよいのにと思う大人な私もいます。
家の中で壊れてほしくない家電の一位、二位を争う冷蔵庫がうなり続けています。冷凍庫で霜が多く、そとを触ると冷たい冷気が漏れています。家電屋さんの歳末セールが終わった頃合いです。でもこれから暖かくなるこれからに対応し、無駄に電力を消費しないためには買い替えるしか選択肢がないように思えます。
我が家の冷蔵庫は結婚した時に購入した200Lのサイズです。冷凍庫はすし詰め状態になる余裕のないサイズですが、大きさで買い替えるというモチベーションは低く約十年の付き合いになりました。大人は安くない買い物に店員さんとの会話も熱を帯びる一方、子供たちの熱は急激に下がっています。
「思えば自分の子供のころも飽きてたな」と決めることを奥様と話し、子供たちをテレビのあるコーナーに連れていきました。スローモーションで色づく花火の映る画面を見ながら、如何に冷凍庫の食材を配達日までに一掃するかに思いを馳せつつ。