SE父さんの事件簿

二児を育てるシステムエンジニアのお父さん。第二子誕生からの記録。

休日のみかんと料理のにおい

「みてー、自分でみかんがむけたよー。おねぇさんっ。」

夜ごはんの仕込みとして鶏モモ肉を一口大に切り、ニンニク醤油につけようとしていた私に、三歳児が伝えようと叫んでいます。今日の夜ご飯は唐揚げです。次女はおなかが空いて、どうしようも待てずに、自分でみかんの皮を剝いてだべ出しました。いつもは気になる白い筋も、今日は目に入らないようです。

六歳の長女は横で静かに本を読んでいます。「かえってきた まほうのじどうはんばいき」です。以前に男の子が主人公のお話を読んでいたのですが、女の子が主人公のものを見つけてきました。奥様が休日勤務の本日は、新しい本を図書館で仕入れ、動物園で動物たちを見て、おにぎりを食べて帰ってきました。長女は読みたい本で囲まれています。次女はみかんを頬張っています。

「ねー、ねー。ご飯作り終わったら本読んでー。」

次女は「おやおや、おやさい」を、長女は「カボちゃんのひっこし!?」を抱えています。喉を潤して臨まなければなりません。手から醤油とニンニクのにおいがします。あとは時間になれば片栗粉を混ぜて揚げるだけです。