「2番をね、ゆうちゃんは覚えているんだよ」
保育園では毎月今月の歌を設定して、子供たちは覚えて歌います。今月の歌は「こぎつねこんこん」です。親の方は1番の歌詞を知っていましたが、2番、3番は歌絵本の力を借ります。
「ぱーぱー、"ね"を書いてー」
お絵かき帖に向かって真剣なまなざしです。
「えーとね、こぎつねこんこん、覚えられないから、書くの」
受験生みたいな発想です。よもや四歳児も五歳に近づくと「書いて覚える」なんて発想をするとは思いませんでした。「やー・・まー・・のー」、口に出しながら1文字づつ書いています。書き順だったり、向きだったり、口出ししそうになりますがぐっとこらえます。そっと読書灯をつけてあげます。
「できたよー、みてー、ぱぁぱぁー」
ね、れを中心に書けない文字ごとに父親を呼んで書き終えてきました。こぎつねこんこんだったはずですが、ハロウィンの挿絵がついていました。