「パパー、サンタさんに何もらいたい?」
私の両手を握り、父親の体によじ登りながら、六歳になる長女がそんな問いかけ投げかけました。サンタさんに何をもらうかなんて、考える機会があるなんて思いもしませんでした。
保育園では、お友達がどういうおもちゃを持っているか、お誕生日に何をもらったかを耳にするようです。そのため、何が欲しいかという意思を表明するようになりました。その横で三歳児の下の子は、公園で拾ってきた葉っぱを愛でています。
私は子供の問いかけに少し考えて、
「サンタさんに仕事を片付けてもらって、みんなと遊ぶ時間が欲しいな」
と答えると、暫く考えた彼女は
「ピピっと振ったら仕事が終わる杖が欲しいんだね!」
と真面目な顔をして返してくれました。そのあと「わたしはね~、すみっコぐらしのパソコンか、すみっコみっけが欲しい。」と自分の欲しいものを表明しつつも、サンタさんはおじいちゃんだからと、すみっコぐらしが分からないんじゃないかという心配もしておりました。