SE父さんの事件簿

二児を育てるシステムエンジニアのお父さん。第二子誕生からの記録。

小学二年のはじまりの日

「きょうはここまでで大丈夫!帰りもここで待ち合わせね。」

横を走り去った高学年のお姉さんを見て始業式に向かう長女がつぶやきました。「この自動販売機でね。」

小学校入学から10日間だった親の学校までの送り迎え。いつまで続くかと思いきや二年生にあがった我が子は登下校の独り立ちをはじめたようです。離れていくその背中は一歩一歩、ぽつぽつ、ぽつぽつと遠くへ動いていきます。その姿を先の角を曲がり見えなくなるまで目で追っていました。見えなくなると角まで行ってみましたが、その姿はすでに見えませんでした。

二時間後。同じ自動販売機の横。始業後の先生の話が長かったのか予定を大幅に過ぎています。先の角をチラチラ眺めていると、遠くから見慣れた影がえっちらおっちらやってくるのが見えます。ちらりとこちらを見ては視線を外し、トコトコト近づいてきます。

「ただいま。新しいクラスはね・・やばいんだよ・・お友達はね・・担任の先生はね・・1年生にはね・・」しっかり握った手の先で新しい生活についての話が始まりました。