SE父さんの事件簿

二児を育てるシステムエンジニアのお父さん。第二子誕生からの記録。

トウシューズと親の役割

玉止めができません。ミシンが便利だなと思ったのは、この玉止めが不要というポイントです。針にくるくる巻いてキュッとすれば良いのはわかっています。どうしても止めたいポイントまで玉が届きません。

長女が三年生の冬を迎えてバレエのトウシューズを手に入れました。このトウシューズをはじめるというのはバレエ界でメモリアル的な出来事のようで先生からの授与式というものが催されました。もちろんプレゼントではなく親が購入しています。

伝えられた8,000円ぐらいの値段に目を見張ったのは記憶に新しいです。長女はうれしかったらしく、手にしたトウシューズを正月に義父母のところにも持っていき、恥ずかしそうにでも自慢げに見せていました。

さてこのトウシューズ、親の手間も必要です。なぜだか個々人の好みと足にあわせてゴムひもを縫い付けなければいけません。その値段は8,000円に入っていないのです。そしてりぼんも長さにあわせて先生が切ってくれて、そこの端を処理するのも親です。

授与式の後に親が集められて、サンプルの展示と親の宿題として説明を受けます。「お母さんたちの~」と先生は説明しますが、それは我が家ではお父さんのお仕事です。母親への抗議のチャンスはありません。

さて本返し縫いのやりかたをYoutubeで確認して縫い始めます。子供がつかう、はじめてのトウシューズです。気持ちを込めて、見るからに上質そうな布に針をザクザク入れていきます。

失敗してほどいては縫って、ようやくできた最後に玉止めでフィニッシュ、それが出来なくて「ギャー」と周囲に当たり散らす私です。

「うん、大丈夫、ピッタリ!」

最後に仕上がったシューズを履いて嬉しそうな声をあげてくれます。合計四か所の玉止めは止める役割の位置にいない気がしますが、ダメになったらまた縫うとしましょう。


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