SE父さんの事件簿

二児を育てるシステムエンジニアのお父さん。第二子誕生からの記録。

親はこどもの手術に弱い

「がんばっ・・・」

一昨日、5歳の上の子の手術を見送る時に、どうしても涙声になってしまいました。いやはや、元気に心配しないように見送ろうと思っていましたが、なかなか難しいものです。病室から手術室まで、両親で両手をつないであげて歩き、しっかり手をつないであげるぐらいしかできませんでした。頭ではリスクの低い手術とわかっているのに。

今回、奥様が膨らみに気づいてから、かかりつけの小児科にいき、1ヶ月をかけて「ヘルニアかも」となり、近くの総合病院で明らかになりました。そのときも手術の説明を受けながら、「手術か・・」と質問の声が上ずりました。

そんな上ずった声でなんとか担当医に質問を重ね、手術はこども専門の病院が慣れていて、術式が選べ、傷が小さいことを教えていただきました。そして、帰宅後に夫婦で話し合った結果、こども医療センターというところの紹介状を書いていただきました。

その総合病院に、こども医療センターの鼠径ヘルニアのパンフレットがあり、パンフレットには1-2mmの傷とか日帰りも可能との記述がありました。ところが担当医の説明では4-5cmで2泊とのこと、手術を受ける病院による違いを質問する運びになりました。待ち時間に奥様がパンフレットを見ていてくれて良かったです。丁寧に小児外科のある病院との違いを説明してくださった担当医もありがたかったです。

さて手術は、腹腔鏡手術(腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術)という方法にしました。おへそのシワの部分から内視鏡を入れ、他2点の穴をあけて、より小さい傷の手術です。この術式にしたおかげで、今回判明していた左側のヘルニアだけではなく、右側にもあったことがわかり、1回の手術で両方治すことができました。

手術中は緊迫した家族待合スペースに居られず、食堂で昼食をとり、院内のタリーズでカフェラテを頼んでいたら院内のPHSで呼び出されました。執刀医には、「カフェラテです〜」のタリーズのお姉さんの声が聞こえたことでしょう。手術室前に戻り、執刀医の「無事に・・」という言葉と、その後にストレッチャーの上で麻酔が解けずにボーッとした姿でも帰ってきてくれた子供に、安堵で目の前が曇りました。

家に帰ってきた子供は、お腹がまだ痛そうです。痛いときは爪先立ちで歩いています。痛み止めを飲ませつつ、早く良くなるように願っています。