SE父さんの事件簿

二児を育てるシステムエンジニアのお父さん。第二子誕生からの記録。

子供がいる家庭での住まい選び ~音対策~

今年、のんびりと住まいを探しています。

子供達と共にマンションに暮らしていると、気になるのは他の部屋への物音です。特に階下。実家は戸建でしたので感覚がありませんでした。歩き始めた上の子の足音が起因で、前に住んでいたマンションで呼び鈴がなるようになりました。そして対策もむなしく、急遽引っ越しをして、現在の階下は飲食店です。まさにフリーダム。何も気にするものはありません。子供がどたどた走り回ったとしても、心は平安です。

このような状態なので、住まいを探すにしても、予算、立地はもちろんのこと、音が大丈夫か、というところが優先度大で気になります。そこで調べてみると、子供の足音、いわゆる重量衝撃源に対しては「スラブ厚」と「スラブ面積」というものが効くことがわかりました[*1]。要するに、「厚い床」を「多くの柱で支えている」と衝撃が抑えられる、というものです。

スラブ厚は「床の厚さ」などでパンフレット等に書かれています。ここで例えばスラブ厚を200mmとします。スラブ面積は、4つの柱で支えられている床面積です。例えば、80㎡の部屋で、床面積に柱が8本の場合とすると、4つの柱で支えられている場所が2こです。同じ形だとすると40㎡×2の構成です。そうすると、床衝撃音の測定 - 日本音響エンジニアリングの表4から、この部屋はL-55等級、つまり「注意すれば問題ない」というレベルと評価できます。自由を謳歌している我が家にはちょっと心配です。ただコンクリートの材質などで、この等級は前後します。

一方で、マンションのパンフレットには、二重床、二重天井であることや、フローリングによる衝撃吸収を謳っていたりします。二重床、二重天井は共振する可能性があり、吸収よりも、影響を大きくする可能性があります[*2]。またフローリングもLL-45など書いてありますが、こちらは重量衝撃源とは異なる衝撃、軽量衝撃源の吸収能力のことです。たとえばスリッパで歩く音なんかが軽量衝撃に入ります。

でもそんなに性能を考えたとしても、相当性能が高くなければ、受け手の受けとり方に印象は寄ってしまいます。同じファミリー層であれば寛容である確率が高いでしょう。そうなると運の要素が高まります。運と言われてしまうと元も子もありません。その建物にファミリーが多いのか、階下の部屋のタイプなどを考えて、良い方向に確率をあげていくことになります。条件を入れれば呼び鈴が鳴らされる確率が、数式化できそうな気配がしてきました。

住まい探しをしていたと思っていたのですが、違う方向に興味が湧いてしまったようです。