SE父さんの事件簿

二児を育てるシステムエンジニアのお父さん。第二子誕生からの記録。

愛について歌う子を見る父親の思考(世界史の針が巻き戻るとき/ヒューマンコンピュテーションとクラウドソーシング)

「ときめきは愛の原石ー♪」

我が子がノリノリで歌を歌っております。子供が、ときめき、だとか、愛だとかいうと父親の頭は防御反応のように思考が回り始めます。「ときめき?」なるほど愛の原石かもしれん、これは人のもちうる価値観の一つなのだ、と。読んだばかりのマルクス・ガブリエルの「世界史の針が巻き戻るとき」の影響です。

しかし、、こういう価値観を感じることは大事なことなのだ。父親は自分に言い聞かせます。父親が最近学んだ考え方にヒューマンコンピュテーションというものがありました。この考え方では、人がコンピューターに与えられた仕事を対して、結果を返す存在として位置付けて、正しく処理を進める方法を議論します。コンピューターが与えられた仕事を達成するために、人をシステムの内部に組み込んでいると言えます。

コンピューター自体、何か入力があり、それに対して結果の出力があるものが組み合わさってできています。その出力は入力に対して決まっています。AIと呼ばれるもののやファジーとよばれるものであったりするものなどは、その限りではありません。

そんなコンピューターができることは限られています。人間が判断したり、作業したりすることで人は仕事を完成させます。この観点でコンピューターは道具です。ヒューマンコンピュテーションというのは人もシステムの内部として考えます。

見方を変えれば、UBERからみたら、ランチボックスを配達する人はシステムの一部です。コンピューター自身、いまは配達をできません。でもコンピューターが指示をし、人が仕事をこなして、結果をコンピューターに返します。人とコンピューターの適材適所の役割分担とも言えます。

さて冒マルクス・ガブリエルが語るには、このような考え方がでてくる時代に人に大事になるのが基本的に備える価値観であり、倫理学ということになりそうです。かつイメージに騙されず、対話を通して真実を見つめていくことです。

と、長く、蛇行する思考となりましたが、娘が「ときめき」とか「愛」について振り付きで歌うことは大切なことだと、それは人の基本的な価値観であり、それ以外の何物でもない、、今は、と理由をつけて心に収める父親です。