SE父さんの事件簿

二児を育てるシステムエンジニアのお父さん。第二子誕生からの記録。

幼子二人と上海に ~幼子への人々の反応~

一人っ子政策が緩和されたといえ、まだまだ兄弟児が少ない中国。幼子二人を連れて歩くとヒーローです。現地のおばあちゃん、おばちゃんが話しかけてくれ、人々の手厚いサポートをいただきました。その内容を残しておこうと思います。

人々からの話しかけ

上海語でマシンガンのように語り掛けてくれたのは、全くわからずに面喰いました。他の方に話しかけられた「二人か!」、「絶対幸せ!(绝对幸福!)」、「かわいい・・(真可爱)」は理解できました。ちなみに「绝对幸福!」と声掛けてくれたのはおじ様で、手持ちの一眼レフで写真まで撮っていかれました。その写真はどうなるのかという一抹の不安がありました。

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绝对幸福と声掛けられた外灘源

我が下の子は只今ムッチムチです。そんなムチムチ姿も超人気を博しておりました。なんか身なりの良いおばちゃまが後ろをついてきてるなと思ったら、おんぶしている子供のムチムチな足に「肉づき良いねぇ!かわいいお肉!」と惚れ惚れしながら見とれていました。少し怖さを感じながら、お礼を言うと「靴下はかせなさいよ」と注意を受けました。

ホテルで空調が効かなくなって呼んできてくれた服務員のおばさまも、「二人!かわいい!小朋友~!」と楽しそうでした。ホテルの電灯のボタンをバンバン押しまくる赤ちゃんにも「あらあら~」と懐中電灯を持ち笑顔で作業されていました。そのあと来た用務員のおじさんも「二人か!」と驚き、私たちが何かいうより先に服務員のおばさまの方が「可愛いでしょ」と自慢していました。

イクメン姿への人々の反応

よもや私が赤ちゃんを抱っこし、上の子のバギーを押してるイクメン姿アピールをすると、道行く人から必ずと言ってよいほど二度見されました。奥様もこの反応が楽しかったらしく、一時期わざと離れて歩いたぐらいです。あるおじ様は三度見ぐらいしたあげく「哎呀~!(なんとまぁ)」と呟いておりました。

幼子は祖父母が見ていることが多い中国で、働き盛りの男が、しかも二人も幼子を連れているのですから仕方ありません。いつの日か中国も様相が変わるかもしれません。

電車や駅での温かいサポート

子供がぐずりそうな電車の中では、お姉さんやお兄さんが子供に変な顔をしたり手遊びしたりして遊んでくれます。電車の中ではスマホでチャットされている方々ばかりでした。そのチャットの合間に、あるいはチャットを止めて子供と遊んでくれていました。そして癒された幸せそうな顔で去っていきます。こちらもなんだか嬉しくなります。

また、赤ちゃんや上の子を抱っこしてくれると必ず、特に若い人が席を譲ってくれます。立っているとむしろ凄い剣幕で「坐坐坐」と早く座ってと言わんばかりに座らせられました。

帰りの飛行機の時間がぎりぎりになり、エレベーターのある場所までいけずにやむなく駅の長い階段を子供を抱えてスーツケースを運んでいました。すると、忙しそうなおじさまがスッと手を貸してくれ荷物を手伝ってくれました。「まったく、大丈夫かい?」というような声掛けをいただいた気がします。とりあえず心を込めて「谢谢」とお礼を申しました。

そういえば往路の飛行機でも、着陸なのに動きまくる赤ちゃんを後ろの席の中国のお姉さんが隙間から遊んでくれたなぁ。赤ちゃんも隙間からお姉さんをじっと見て止まってくれていました。

おせっかいも焼いてくれる

街の中でも、赤ちゃんに靴下はかせていないと「足が冷えるよ」とか、「帽子とよだれ掛けが暑そうだけど大丈夫か」など、気にかけて話しかけてくれました。また赤ちゃんが抱っこで眠ってしまったのに気づかずにいると、ぐらぐらしている頭に、公安のお姉さんが「頭が危ないよ!」と声を掛けられました。一瞬、何か注意されているのかとパニックになりかけましたが、優しさと気づきホッとしました。

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帽子とよだれ掛けのコメントをいただいた交差点

というように幼子二人をつれていったことで、現地の人々の新しい反応と優しさに気づかされました。どこに行っても小さい子は人気です。対策と注意も必要ですが、上海の五日間は旅しやすいところでした。人とかかわると中国語がもっと分かるようになりたいと思うのですが、いやはや現実どうやって、というところです。