「はるの りゅうが でてきたよ」
冬から春に何が起きて季節が変わるのか。四季が移り変わり、日々同じではない。特に春になる時は一雨降ると暖かくなる。春雷も轟いたりします。昔の人々は色々と考えたに違いない。そんなことを子供に想像させる本絵本が「まゆとりゅう」です。
本の言葉遣いがきれいで、赤い髪の毛のやまんばの子供まゆもかわいらしいです。季節の変わり目にりゅうとりゅうの子供がお客さんとして訪れて、お酒とお水をごちそうします。そしてやまんば親子はりゅうの背中にのって空の上に旅立ちます。
りゅうは雲を作り雨を降らすのですが、我が子はまゆが濡れないのか心配しています。雲の上だから濡れないんだよ、と説明しても不思議そうな顔をしています。この本にはシリーズがあるようなので探してみたいと思います。
さて巻末に絵本のタイトルの英語訳で、"やまんば"は"Witch"と訳してあることに新鮮さを感じました。