SE父さんの事件簿

二児を育てるシステムエンジニアのお父さん。第二子誕生からの記録。

アンパンマンのマーチ

アンパンマンって子供は大好きだ。

なんでかなと思うぐらい”ちゃんと”好きになる。保育園に行くとそこにはアンパンマンの本はあるし、ぬいぐるみもあるし、早いうちに顔を描くようになったりもする。図書館にいけばアンパンマンの紙芝居があって、子供がはまっていた時期もある。

自分が子供のときにも、幼稚園にはやなせたかしさんの原始的なアンパンマンの本があった。アニメも見ていて、天丼マンが好きだった。だからもちろん私はアンパンマンのマーチを知っていて、うろ覚えながら子供に歌ったこともあった。そのたびに、私が子供の頃に「愛と勇気だけしか友達がいないんだよ」とか言っていた記憶が頭に思い出されていた。

そんな思いに対して、先日開催された子供向けのオーケストラでアンパンマンのマーチを3番まで歌った。正直、感動して眼鏡がくもってしまった。”やなせたかしさんが戦中を生きた人だった”という記憶と、大人になって初めて向き合ったその歌詞、そして思い出される色々なことを重ねてしまい完全にやられてしまったのだ。

3番まで歌うには歌ったが、眼鏡がくもるのは早かった。1番の「何の為に生まれて 何をして生きるのか」でもうぐっときて、直後の「今を生きることで 熱いこころ燃える」で鼻の奥が痛くなり、「だから君は行くんだ微笑んで。」でノックアウト。その後は妻子に気づかれないように声を震わせて歌った。後日、奥様とそのことを話すと、アンパンマンのマーチ、心にくるよねということを共感が得られた。

そう大人もアンパンマンに心を揺さぶられるのだ。