SE父さんの事件簿

二児を育てるシステムエンジニアのお父さん。第二子誕生からの記録。

姉思いの妹と、妹思いの姉

どうも下の子が好きすぎる上の子。一昨晩は「朝起きた時に寂しいと泣いちゃうから、ずっと一緒に赤ちゃんのベッドで寝る!」と宣言しておりました。しかし下の子は、赤ちゃんのベッドに移動することなく、大人のベッドで寝息を立て始め、それを上の子は頭を撫で続けておりました。

そうして二人が寝て、意図せぬ寝落ちから回復した私は、子供をそれぞれのベッドに移しました。一緒に寝ると蹴り合ってどちらかが泣くという惨事になるからです。私の寝落ちからの回復も、子供からの蹴りによるものです。

一方で、下の子も上の子思いのようです。上の子が泣くと、えっちらおっちら近づいていき、頭や体をよしよしと撫でて、慰めてくれます。それが嬉しいのか、もう一回泣いてみるという上の子です。そうすると下の子は、泣いている姉をもう一度慰めに行きます。

ただ3回を超えると下の子もやれやれと思うのか、親の足元に座って、泣いている姉を眺めています。姉の方は、寝転んで泣いたまま、慰めてもらおうと蛇のように下の子に近づきます。その進み方が面白いのか、下の子はケラケラと笑います。そうすると姉も笑います。もう何に泣いていたのかも忘れてしまうようです。

父親の革靴磨きと絵本「ゴリラのくつや」

私の父は週末に革靴を磨いていました。「よ〜し」といいながらブラシとクリームとをおもむろに取り出し、靴をシャッシャッと磨き上げていました。そんな様子を横目に見ながら、遊んでいたり、大きくなると自分の靴を磨いてみたりしていました。

そのような思い出の家族の風景を思い出したのが、絵本「ゴリラのくつや」です。靴づくりの名人のゴリラのおとうさんのもとに、動物たちがやってきて、希望の靴を作ってもらいます。そんな仕事熱心なゴリラの子供は、お父さんを後ろから見ています。

あるとき、ゴリラの子供は、お父さんに作って欲しい靴を希望し、作ってもらいます。そして、その靴を履かせたお父さんは、仕事モードから切り替わり、こどもを力一杯遊ぶことで子供の希望を叶えてあげます。

ちなみに私は、靴をなかなか磨けていません。でも磨き始めると子供達がやってきて、ブラシで遊び始めたり、手伝ってくれたりしています。そして終わると子供を抱きかかえて、黒くなったおててを洗ってあげます。それからは絵本を読んであげたり、遊んだりです。

朝の空に浮かぶ月

「くらいからかな・・・まちがえてきちゃったんじゃない?」

抱っこから降ろしたら、長女が閃いたという目をしながら言いました。今朝は、青く澄んでいる寒空に、白い三日月が浮かんで見えていました。子供にとって、夜ではないのに浮かんでいる月が不思議に映りっていたようです。「くらいから」と言っていたのは、本人が建物の陰に入ったから、そして抱っこで日を背にしているからです。

朝の登園では、4歳になる長女が前に抱っこ、1歳の下の子は後ろにおんぶです。父親はコートを着ていて、その上から下の子をおんぶです。子供を背負う紐がコートを締め付けて、しばられたハムのようになります。あまり格好のよいものではありません。そんなことは気にしてはいられません。

それでも下の子を前に抱っこできないかと、上の子に「今日抱っこの可能性ある?」と毎朝確認します。「ない」とか「あるく」と言われれば、コートの下に抱っこ紐を装着して、下の子を抱っこします。。ただ、新しい靴の日ではない限り、そんなことが起きた試しはありません。返事は決まって、「抱っこする」、「可能性あるー」とか言っています。といっても本人、抱っこのまま保育園に入るのは躊躇われるようで、保育園の建物の外でもぞもぞと抱っこからおります。父親だけがボンレスハム状態で保育園に入り、保育士さんたちと挨拶をします。

抱っこから降りて歩き始めた子供に、お月様が明るいからかね、というと目を丸くして言いました。「まちがえて、きちゃったんだよ。」

おなかに力が入る絵本「かぶきやパン」

「いよっ、いきだねぇぇぇぇ」

久々に子供の眠気を吹き飛ばす絵本がやってまいりました。絵本「かぶきやパン」です。歌舞伎役者に扮したパンたちが、開店前のパン屋で繰り広げる一世一代の大舞台。腹の底から歌舞伎役者風に読み上げる必要がありますから、私への奥様の視線が熱い、いや冷ややかです。

せっかくもう一冊のパンの絵本は、乳児向けの「ぱん だいすき」で穏やかだったのに、もう一冊がこの歌舞伎の調子なので仕方がありません。これは寝かしつけには厳しい一冊です。

どちらの本も、読み終わった後には、どのパンを食べたいかという話になります。本人はチョココロネ、クリームパン、クロワッサン、パパはバケットらしいです。一歳児もお姉ちゃんの指さしを真似て、「あー」とパンを指差していました。

「あのね、あのね」

「ほいくえんのね、あのね、おもちゃのね、あのね・・」

四歳児の上の子が一生懸命に今日の出来事を教えてくれます。一生懸命に話をしていると、会話の合間、合間に「あのね」が入ります。なんともかわいらしいです。文章で長く会話できるようになったので、本人もお話しするのが楽しいようです。

親同士もお話ししたいことは多々あります。ふと大人だけでポンポン話が進むと、会話に入れない上の子は「パパとママうるさいー!」と言い始めます。とは言っても、何を話していたのかも気になるご様子で「なにをお話してたの?」と聴いてきます。そうすると大人の事情を除き、要約してお伝えすることになります。

今まで言えていなかった「か行」も克服し始めました。「く」が「つ」になっていたりしたのですが、自分で意識して「か」、「き」、「く」、「け」、「こ」を発音しています。ただ、「く」が「くぅ」と気合が入ったりしています。親はこれもかわいいなぁと思っていたのですが、成長を見せています。

「サンタクロースがね、あのね・・」親はじっくり聴いているのみです。そんな横で一歳児もお話しに入りたいらしく「あー、あー」と一生懸命発声していました。賑やかな、そして父親の発言時間は減少の一途を辿っている我が家です。

子供がいる家庭での住まい選び ~音対策~

今年、のんびりと住まいを探しています。

子供達と共にマンションに暮らしていると、気になるのは他の部屋への物音です。特に階下。実家は戸建でしたので感覚がありませんでした。歩き始めた上の子の足音が起因で、前に住んでいたマンションで呼び鈴がなるようになりました。そして対策もむなしく、急遽引っ越しをして、現在の階下は飲食店です。まさにフリーダム。何も気にするものはありません。子供がどたどた走り回ったとしても、心は平安です。

このような状態なので、住まいを探すにしても、予算、立地はもちろんのこと、音が大丈夫か、というところが優先度大で気になります。そこで調べてみると、子供の足音、いわゆる重量衝撃源に対しては「スラブ厚」と「スラブ面積」というものが効くことがわかりました[*1]。要するに、「厚い床」を「多くの柱で支えている」と衝撃が抑えられる、というものです。

スラブ厚は「床の厚さ」などでパンフレット等に書かれています。ここで例えばスラブ厚を200mmとします。スラブ面積は、4つの柱で支えられている床面積です。例えば、80㎡の部屋で、床面積に柱が8本の場合とすると、4つの柱で支えられている場所が2こです。同じ形だとすると40㎡×2の構成です。そうすると、床衝撃音の測定 - 日本音響エンジニアリングの表4から、この部屋はL-55等級、つまり「注意すれば問題ない」というレベルと評価できます。自由を謳歌している我が家にはちょっと心配です。ただコンクリートの材質などで、この等級は前後します。

一方で、マンションのパンフレットには、二重床、二重天井であることや、フローリングによる衝撃吸収を謳っていたりします。二重床、二重天井は共振する可能性があり、吸収よりも、影響を大きくする可能性があります[*2]。またフローリングもLL-45など書いてありますが、こちらは重量衝撃源とは異なる衝撃、軽量衝撃源の吸収能力のことです。たとえばスリッパで歩く音なんかが軽量衝撃に入ります。

でもそんなに性能を考えたとしても、相当性能が高くなければ、受け手の受けとり方に印象は寄ってしまいます。同じファミリー層であれば寛容である確率が高いでしょう。そうなると運の要素が高まります。運と言われてしまうと元も子もありません。その建物にファミリーが多いのか、階下の部屋のタイプなどを考えて、良い方向に確率をあげていくことになります。条件を入れれば呼び鈴が鳴らされる確率が、数式化できそうな気配がしてきました。

住まい探しをしていたと思っていたのですが、違う方向に興味が湧いてしまったようです。

親のこと、介護保険の認定

久しぶりに親の介護に関することです。

少し前の出来事になりますが、今年の親(母)の介護保険の認定レベルがあがりました。要介護レベルが維持できたと安堵し、かつ使えるサービスのポイントが増えたことに申請に携わったケアマネさん、主治医に感謝と思いました。要介護から要支援になると、使えるサービス、ポイントも限られてしまうからです。介護サービスは自費で賄うことは現実的ではないのです。

レベルが維持できた、むしろレベルアップしたと安堵する一方で、客観的に介護レベルがあがる判定があったという事実が目の前にありました。それでも、心の中では<本人の調子はそこまで進んでないけれども、認定だけは進んだ>と思っている、思いたい自分がいます。

我が家では、要介護1でもポイントは使い切れているわけでもありません。ポイントを使い切るというものでもないでしょうし、母も環境が変わるのを嫌がります。とはいえ、働き世代、子育て真っ盛りの男兄弟二人で支える介護ですから、外部のサポートなしには立ち行きません。

今回の更新はケアマネージャー(通称、ケアマネさん)がついて初めてのことでした。初めて要介護の認定をうけたとき既に父は他界しており、良い大人?の兄弟二人は何をすればよいか分からずに1年が経ち、認定は失効しました。2回目の申請は、区役所の勧めで地域の相談員の方にサポートをもらい申請、ケアマネさんがつき、少ないながらも認知症型デイサービスが週一回はじまり、初めての更新を迎えました。

来年に向けて段階を追ったサポートを考えていかなければいけません。でも、それでいいのかという葛藤もありつつ、家族が笑顔でいれるように考えていかなければなりません。

今日はケアマネさんとの月一回の打ち合わせ。その前に孫のクリスマス発表会です。母からも「今日よね」と先ほど電話がありました。大丈夫です。上の子は「(演技するのが)緊張しちゃう」とおばあちゃんの来訪を「えーー」と言っておりますが、私も楽しみです。