SE父さんの事件簿

二児を育てるシステムエンジニアのお父さん。第二子誕生からの記録。

フリガナをつけながら仕事について学ぶ

「いま69ページっ」

長女がやり切っている感満載の声をあげました。買ってきたばかりの本に向かって書き込みをしています。「何やっているの!?」と驚きの声をかけると「フリガナ振ってるの」との答え。妹が読めるように鉛筆で本にフリガナを振ってくれいました。

なんの本かと言えばヨシタケシンスケさんの「おしごとそうだんセンター」。おしごととは何かをコミカルかつ分かりやすい内容で教えてくれます。横目で読みながら父親自身も何で仕事しているのかをふと身を振り返ります。

頑張ってフリガナをつけている本を妹が読み出しました。さすがヨシタケさん、わかりやすく書いているといっても相手は5歳。それでもじっくり姉のフリガナを追って読んでいます。「おもしろい?」「うん」。

「もう読めないー!」フリガナのついたパートが終わったようです。さぁ姉の出番ですが全120ページ、終わるでしょうか。

 

本の虫

日曜日の朝、朝食の準備をしつつ寝室に戻るとベッドの端に姉妹が並んで座っていました。二人とも黙々と本を読んでおります。本の虫が二人になっています。

上の子は角川つばさ文庫がメインです。最近タイトルで眺めたものの中では「鉄研

ミステリー事件簿」は少し面白そう。

図書館で見つけておすすめしてみた「君の名は。」も手元に置いています。隙を見て私も読んでみたいと思います。

そしてつばさ文庫以外で最近よく読んでいるシリーズが「保健室経由かねやま本館」。中学生が登場人物で小学二年生が入り込めるのか不思議に思いつつ、既に6巻目。

図書館では没入感が違うのか、感情移入ができないのか、今は日本の作家さんの書籍しか選びません。おススメしても違うかなという表情をします。いろいろ知るのは面白いのじゃないのかとコナンドイル、ロアルドダール、アガサクリスティー、そして三国志の沼に飛び込んでいた父は思うのですが。

そんな姉の横に座る妹が読むのは、おばけのアッチ。何やらほっとします。

 

 

待ち焦がれたお教室

「23まであと何日?」

先月から、そして先週と次女が度々両親に尋ねていました。いやこの日をどれだけ待ちわびたことでしょう。

「いつからバレエ通えるの?」

「何ぐみさんになったら行っていい?」

「何月からいいの?」

「いついけるの?」

待ちわびることおそらく三年。ようやく姉のようにバレエに通うことが叶いました。家では姉以上に毎日のように練習して、小学生高学年の振り付けも覚えていました。家でのバレエバーの高さも姉基準。ストレッチでの柔らかさも十分です。

教室では先生方に「なんでできるの!」「お姉ちゃんに教えてもらったのね」「柔らかい!」とおほめにあずかり、気持ちよく帰ってきたご様子。

「次の発表会には出られるの?」

姉妹割引は入会費だけだったという話しをしていた両親は目を見合わせます。さて、始まってしまいました。ちなみに姉妹の体の柔らかさに母親も教室を勧められたようです。

新聞はじめました

「途中で立ち止まらない!」(母)

「だってワクワクが読みたい」(長女)

食卓に向かう道すがら、長女は自分の机の上をじっと見つめています。口だけは母に反論するものの、促されている足の方はてんで動きません。

彼女の視線の先にあるのは毎日小学生新聞。取り始めて一か月になりそうです。最初は学校で配られた小学生新聞を興味津々で読んでいた長女さん。それならばと朝日など小学生新聞を試しつつ、毎日小学生新聞に落ち着きました。

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毎日というだけあって毎日毎日楽しみにしています。記事中の算数の問題を解いたり、ニュースをシゲシゲと読んで親に質問したり、雪の降る日に届けられないイベントが発生すると悲鳴を上げておりました。新聞が楽しみで朝に大人の新聞を取りに行ってくれるようにもなりました。本を読んだり、新聞を読んだりと両親に似て活字中毒の長女です。

「みんな待ってるんだよ!」(母)

「はいぃ…(視線は離さないまま)」(長女)

 

 

日々の鍛錬

「もっし」

目の前にあるとつい練習したくなるけん玉。最近長女は最近毎日のように練習しています。年末の帰省で上手な従兄の技を見て一段と腕を上げてきました。

クリスマスの日に朝起きるとツリーの下で発見した長女へのプレゼント。渋いんじゃと思いきや飛び上がるように喜んでいました。他にはオセロが欲しかったそうです。

ちなみに次女はリカちゃん人形をもらいました。プリキュアの着せ替えが欲しかったそうで、リカちゃんにお洋服を着せて喜んでいました。

「サンタさんって妹ちゃんに少し違うものをくれるよね。去年はアンパンマンのレジが欲しかったのにアンパンマンじゃないレジのオモチャだったし。」

そんな問いかけに「そうねぇ」といいながら目が北の大地に向く父でした。

王さまのお菓子

「どこにしようかなー」

子供たちが悩んでいます。

「わたし、ここかなー」

厚みのあるところを選びます。

「えー、やっぱりママ選んで~」

選ぶことを放棄し始めました。

「やっぱりここがいい」

厚みのある所を選びました。

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目の前にしているのはガレットデロワ。フランスでお正月に食べる伝統的なお菓子。絵本「王さまのお菓子」を図書館で読んで「食べてみたい!」と探してみたら近所のケーキ屋さんで作っていました。

ガレットデロワはアーモンドクリームをパイ生地で包んだお菓子です。中に小さなフェーブと呼ばれる陶器の人形が入っていて、当たった人がその一年良いことがあるという楽しみがあります。当たった人がケーキについている王冠をかぶるというイベントもあり、どこを食べるかという選択に気合が入ります。

「あっ、見えるよ!」

子供達ではなく母親が当たりました。出てきたのは陶器のカバン。王冠は下の子が被って、自作のお星さまの杖をもって妖精気分に浸っています。

「来年は薄いところにするぅ」

今年、良いことがありますように。

少しの背伸び

図書館からの帰り道、次女五歳が一生懸命本を読んでいました。読んでいたのは「アッチのオムレツぽぽぽぽぽーん」。初めて借りた、少しお姉さんの本です。

上の子も昔読んでいたこのシリーズ。あわせて「おいしい国のまじょ子」や「へんてこもりのまるぼつぼ」など、姉に場所を教えてもらいながら一生懸命選んでいました。

少し背伸びして本を選ぶことに一生懸命だったからか、図書館からの帰りはちょっとぐったり。夜には「はじめてのオーケストラ」や「みならいサンタ」、「サンタクロースと小人たち」を父親に読み聞かせてもらっていました。

選んできた残りの本は明日から読むのかしら。それともお姉ちゃんのときみたいに読み聞かせかな。背伸びを始めた次女の寝顔を微笑ましく眺める父親です。